9月4日〜6日後方羊蹄山 
コース
1日目 羽田ー新千歳空港ーニセコ昆布温泉
2日目 ニセコ昆布温泉ー倶知安登山口〜九合目〜山頂〜真狩コース     下山口〜道新荘駐車場ーニセコ昆布温泉
3日目 ニセコ昆布温泉ー平取ー支笏湖ー新千歳空港ー羽田 

 今回は18人のツアーの登山だが、予定では後方羊蹄山と幌尻山の2山の予定だったが、台風14号の接近により、幌尻は中止となってしまった。それでも後方羊蹄山は良い天候の中無事登山できたので良しとすべきか。
 4日の新千歳空港で現地の案内人の山下さんと合流し、旅行会社の加藤さんの2人で今回の登山の案内をお願いする。
 9月5日は朝4時に各室に朝食と昼食が配られ、5時に宿(甘露の森)を出発。20分ほどで登山口駐車場につく。

バス車内からは山頂には雲がかかっていたが、登山口に着くときは、山頂まで見えるようになっていた。体操のあと5時35分に出発。始めは実に緩やかな登りだが、次第に次第に勾配を増していく。ただ、北海道なので汗をかくこともなく、大変涼しくて登りやすい。また、登るにつれ、森林帯の切れ目が多くなり、北海道らしい平原が見渡せる。奇数合目ごとに休憩を取っていく。三号目は森林帯の中。丁度五号目に7:50に着くと、森林帯の間から北海道らしい平原が見渡せ、遠くには日本海が見え、港に停泊する船も見えた。

あとで地図を見たら、どうやら「岩内」の港のようだ。この倶知安登山口コースは後方羊蹄山リレーマラソンコースになっているので、各合目の標識に案内がある。五号目から八号目までは一番きつい登りが続く。それでも時々見渡せる広々とした平原が、疲れを感じさせないでくれる。7合目に9時少し前に着き、8号目を過ぎ15分も登ると急に森林限界が現れ、岩の道になり、九合目はすぐ近くにあった。ここは避難小屋と山頂に別れる分岐点だ。九合目を山頂のほうに5分ほど進んだ所で最後の休憩を取る。山頂の外輪山が目の前に見える。

しかし、6〜7合目を過ぎるころから、ガスって下が見えなくなってきたため、展望は良くない。今日は風がないが、強風地帯らしく、植物の背丈は低い。外輪山の一端に着くと、母釜と父釜が深く落ち込んでいるのがわかる。しかし、底には水は見えない。山頂には10:45に着く。

20人のグループで5時間10分でついたので順調といえる。写真を撮ったり、食事をしたり、30分ほど休憩する。その間にも1人で登ってきた人が2組あった。平日なのでいずれも年配の人だ。
 11:20に山頂を後にして、またもと来た道をひき返すが、帰りは父釜と母釜の間を歩いて、いったん下りまた外輪山の一端に登り、真狩コースを下る。下から登って来た50〜60人の団体はやけに服や歩き方がそろっていると思っていたら、自衛隊の訓練とのこと。外輪山から下ろうとしていたとき、首輪をつけた犬が1匹登山道の脇にいて、我々のグループと一緒に下っていった。犬はそのまま九合目の避難小屋のほうに進んでいった。避難小屋に一緒に登って来た飼主がいるのか、それにしても犬は利口だ。ここらのナナカマドは実がすでに真っ赤に色づいている。

真狩コースはしばらくは下らずに平行道を進み、やがてジグザグの下りが始まってくる。ジグザグが多く、ガレているところも少なく、下りやすい道だ。正面の遠くには洞爺湖や昭和新山が見える。

下山口には15:15に着く。

 宿に帰ってから、台風14号の動きが気になったのでニュースを見たが、相変わらず、ゆっくりとした動きで九州の西の海上を北上していた。夕食のときもツアーコンダクターから説明が出たが、今夜中に中止を決めるのは早すぎるということであったが、幌尻は難しいというのが大勢を占めていた。
 翌6日は4時半に朝食が配られ、5時に出発とのこと。朝中止の判断を下すのかと思っていたら出発の合図にびっくり。バスの中では今日は幌尻の案内人と合流しなければならないとの説明が昨日夕食の時したとのことだが、聞こえなかったので、大変不満に思った。平取に9時に着き、上村さんという案内人と合流し、ツアーコンダクターと協議の末、幌尻は中止と決定した。時間があるので近くの義経神社を見学のとき、上村さんは渡渉のことについて参加者からの質問に答えていた。私も大変参考になった。それにしても、旅行社は不親切だ。幌尻は2回も行く人は少なく全員がほとんど初心者なのに、なぜもっと積極的に情報を提供しないのだろうか。

今回確認できた花
 ヤマハハコ・アキノキリンソウ・ヤマトリカブト・ヤマギキョウ・サラシナショウマ・オヤマリンドウ