6月21日(水)  編笠山
コース 観音平(9:50)〜雲海(10:40〜10:45)〜押手川(11:25〜11:50)〜編笠山(1:             00〜1:15)〜青年の家(1:40〜2:00)〜押手川(3:05〜3:10)〜雲海(3:             40〜3:45)〜観音平(4:15)
                   タイトル      バスの運ちゃん山に登る!

 今回は休暇を利用してのバスツアー。梅雨に入り、天気を見計らっての登山の季節なので、先週週末も悪く、今週も悪い予報なので、思い切って休暇を利用していってきた。2日前に空きを確認したら、まだあるとのことだったので行くことにする。どうも平日は一人では行く気はしない。心のどこかに罪悪感があるのか?
   新宿に7:00に着きバスに乗りこむと、もうほとんどの人は乗りこんでいる。女性がやはり多い、男性1:女性2とのこと。出発15分前だと言うのに、早い!予定より10分ほど前に全員集まったとのアナウンスがあり、出発。中央高速もすいている。バスの中で説明があり、今日のバスの運転手油井正行さんは山が好きで、皆さんと一緒に山に登りますのこと。本も出版していて、なんと今まで日本の山1000の中から500山も登ったとのこと。1960年生まれなので、45〜6歳。平成の年号になってから、山に急に登り始めたとのこと。きっかけを尋ねても、特にないとのこと。17〜8年に500とすると、年平均30!ほとんど車の中で寝ている。とてもタフじゃなきゃできない。お盆時期、北海道に行ったとき、青函フェリーを予約しなかったので、順番待ちの番号を確保して、岩手山に登ってから乗り場に行ってもまだだったので、今度は八甲田山に登ってようやくフェリーに乗れたことがあったとのこと。電話で確認できない?
 高速道路からは途中時々、鳳凰山や甲斐駒、八つが見え、編笠山も八つの左手に見えた。
   小淵沢ICをおり、標高1540m登山口の観音平に9:30に着く。

  曇っているが、山の向こうに雪渓が残る甲斐駒と鋸岳が正面に見えた。


  オレンジ色のツツジがきれいだ。

  写真をしきりに撮っている女性もいる。準備をして、9:50に出発する。体操は各自だ。緩やかな登り道はしばし、ツツジの花が両側に咲いている。いつのまにか油井さんが追いついている。やや急になるにつれ、ツツジは見えなくなり、笹の道となる。雲海1880mは開けてはいるが、狭いところ。晴れていれば南アルプスが見渡せたが、今日は茅が岳しか見えない。


  雲海からは少しずつ急になっていき、笹から林の道になる。押手川は林の中で苔が多く、水量は少ないが、湧き水が流れている。


  ここで30分の昼食休憩。夫婦が1組で後は皆1人参加のようだ。お喋りをしている人もなく、女性達ももくもくと食べている。55分出発と言っているのに、皆頂上を目指しているのか、早くも7〜8分前には皆リュックを背負っている。
   12:50に出発し、最後の450mを登りにかかる。ここから頂上までだんだん急になっていくはずだ。前回の雨乞岳と同じだが、前回は土の道だったが、今回は岩の道なので、足がかりがある分、助かる。また、晴れると南斜面なので暑いが、今日は曇りがちなので、涼しい。最後尾近くで登ってきたが、女性が一人遅れてきた。由井さんは汗かきと言っていたが、タオルを何回も絞って、そのたびに水滴が滴り落ちている。登りは胸突き場を迎え、高度さは稼いでいるが、なかなか山頂には着かない。ようやく1時10分ほど前になり、勾配がやや緩くなり、ハイ松が急になくなって、山頂に1:00に着く。

右から権現岳・ギボシ・赤岳・横岳・阿弥陀岳(横岳の左手は中岳)

右・阿弥陀岳と正面奥は硫黄岳
  山頂はごろごろとした岩の頂で、さえぎるものが何もないので、展望は最高だ。目の前に権現岳、ギボシその奥には赤岳、阿弥陀岳、そしてさらに横岳が堂々とその姿を横たえている。横岳の左には硫黄岳も見え、さらに左手の奥に蓼科山も見えた。権現岳は山頂がギザギザになっており、すぐ横には青い屋根の権現小屋が見える。南アルプスは残念ながら見えなかったが、八ヶ岳の展望はすばらしかった。由井さんと一緒の写真も取る。


   ひとしきり展望を楽しんだ後、青年小屋方面へ下る。下りは途中までハイ松があるが、青年小屋手前は岩だらけの道になる。噴火で飛ばされた岩のようだ。


  ここにも鍋割山と同じバイオトイレがある。鍋割山より一回り小さい。どうやら皇太子が来たときに造られたようだ。小屋は扉が開くので営業こそしているらしいが、ひっそりとして、人の気配がしない。青年小屋からは緩やかな道を下る。疲れてきた一人の女性は下りの中のちょっとした登りでも遅れている。押手川までコースタイムより15分程度余分にかかったが、これは地図のコースタイムが少なすぎると見た方が正解だ。ここからは行きと同じコースを下る。雲海経由で登山口には4:15に着く。由井さんは青年小屋から見かけなかったので、先に下っていったようで1時間ほど前に着いたのこと。
 クールダウンをして、バスに乗りこみ、スパティオ小淵沢で汗を流す。風呂上りにビールを飲もうと思い部屋に入るが、空調が効いてなく暑いので、外で飲む。出発前に酒も買いこんで5:40に出発する。新宿には7:40頃着き、自宅には8:30過ぎに帰る。
   今回久しぶりに参加した毎日新聞旅行社のバスツアーは歩くペースも丁度良く、休憩時間も5分程度と適切で良い感じがした。ガイドさん2名とも気さくで良かった。早速会員になった。会費もなんと200円と手軽なのも良い。ただ残念だったのは、シャクナゲが一輪も咲いていないことだった。ましてや「花芽」も探すのに苦労するほどで、ほとんどは「葉芽」だ。その代わり、ツツジとコイワカガミは見事だった。